小さな手

昨日、母と出かけた時のこと。曲がり角から障害を持つ子供たちと施設の方が歩いてきて50m程並んで歩くことになりました。

少しすると小学校の低学年くらいの女の子が私にハイタッチを求めるような感じで右手を伸ばしてきたんです。左手は施設の女性と手をつないでいて、私はどうしたらよいのかよくわからず笑顔で手を振るのが精いっぱいでした。すると今度は母の方に近づいて同じように手を伸ばし、母が手伸ばしかえすとその女の子はハイタッチではなく母の手を握って歩き出しました。

それを見て「あ、手を握りたかったのか」とやっとわかった私。母はそのまま職員の方と少し話をしながら歩き、私は気づくことはできなかったけど母が手を取ってくれて良かったと思っていると、女の子は母の手を放し、もう一度私に手を伸ばしてくれて今度は私も手をつなぐことができました。

顔を向けると、笑うでもなく、困った風でもなく彼女もこちらを見ています。この時点で他の皆さんと少し距離ができ始めていたし私たちは次の角を曲がらなければならず、一緒に歩けるのは残り15mくらい。それでもせっかくだし何か話しかけたかったけど、今度は言葉が出ませんでした。笑顔で少し大きく手を振りながら一緒に歩くことしかできなかった。

 

 

なぜ、言葉がで来なかったのか。

それは彼女の手を握った瞬間、その小ささに驚いたからです。まだまだ頼りなく小さな手をした子が自ら手を伸ばし、見知らぬ人とコミュニケーションを取ろうとしていたのかと思うと圧倒されたというか「お名前は?」とか「何歳なの?」という簡単な言葉も掛けられなかった。

自分が本当に情けない。私の手はこんなに大きいのに。

 

 

それでも幸いなことに彼女の小さな手の感触が私にはまだ残っています。そしてほんの数分の出来事だったのに、私も何かボランティアができないかなって自然に思えました。彼女の手を握った瞬間に何かが自分の中で柔らかい感じで変わったというか。上手く言えなくてもどかしいですが…

 
偶然の出会いと、手を差し伸べてくれたこ女の子に感謝。ありがとう。